【FX攻略情報】
①FXについて知りたいことって?
②テクニカル?ファンダメンタルズ?
③テクニカル分析がお勧めな理由
④FXで成功するために必要な分析とは←今号はコレ
⑤投資心理の話
⑥取引スタイルは好みで決めるものじゃない!!
【FX攻略情報(FXのやり方)第4回目です】
前回の記事(③テクニカル分析を使う理由)で
「利益をあげやすいテクニカル分析手法やチャート設定」とは何か、と書きました。
今回は、分析手法を考える前の段階として、
「利益をあげるには(FXで成功する)どんな情報を収集、分析する必要があるのか」について扱っていきます。
この点の理解が深まると、当サイトで書いているFXのやり方で、テクニカル分析手法を用いる意味が伝わると思います。
では、さっそく「利益をあげる」(FXで成功する)にはどんな分析が必要か?考えてみましょう。
「利益をあげる(FXで成功する)ために必要な分析」とは
利益を得る(FXで成功する)には少なくとも次の3つの情報を分析する必要があります。
①トレンドの方向
相場のトレンドには、上昇・下降・レンジ(一定の値幅を往来する)の3つしかありません。
トレンド方向が分からないと損失を被る可能性が出てきますから、まずは「相場のトレンド方向」を把握する必要があります。
②トレンドの起点
トレンドには必ず終わりが来ます。永遠に続くトレンドはありません。
ただし、トレンドは基本的に始まってしまえばある程度は継続すると言われています。
相場で利益を得るには、トレンドがいつ始まったのか「トレンドの起点」を把握する必要があります。
③トレンドの偏り具合
トレンドは行き過ぎる傾向があります。つまり一時的に相場が加熱→集まる資金が高騰していき
トレンドが急激に拡大することがあるわけです。
そして、急激に拡大(偏り)が出た場合は一旦収束に向かうことがあります。
(収束からトレンドの終わりに向かうこともありますし、収束後にトレンドが再開することもあります)
いずれにせよ、「まだ伸びる」と思って取引しても収束してしまっては損が出るだけですから、トレンドが行き過ぎていないか「偏り」を確認することも必要になります。
利益を得る(FXで成功する)には少なくとも上記の3つ
①トレンドの方向
②トレンドの起点
③トレンドの偏り具合 の情報を分析・把握しなければなりません。
では、上記の3つの情報はどうしたら得られるのでしょうか?
※FXのやり方として、上記3つ以外に、エントリーポイントや利益確定(or損切り)ポイントを出す必要があるとお考えの方も多くいらっしゃると思います。
そのとおりなのですが、実は上記3つの情報を収集、分析することで自ずとエントリーポイント、利益確定ポイント、損切りポイントなども出せます。(詳しくは別の記事で扱います)
そのため、エントリーポイントや利確・損切ポイントはひとまず置いておいて、続きを読み進めていただければ幸いです。
FXで成功するための情報の集め方
前回の記事(③テクニカル分析を使う理由)でさらっと書きましたがテクニカル分析には
「トレンド系指標」と「オシレーター系指標」と呼ばれるものがあります。
「トレンド系指標」は、トレンドつまり値動きが上昇か下降かを知るために使います。
「オシレーター系指標」は、相場の値動きが相対的に偏りすぎていないかを判断するために使います。
(もちろん、応用することで別の使い方もできます)
これらを組み合わせて使うことで、上記①~③の情報を集め分析することが可能となります。
では、実際に具体的なテクニカル分析手法を含めてご説明いたします。
①トレンドの方向を知るには。
トレンドの方向=上昇か下降かレンジ(一定の値幅を往来しているか)を見分けるためには、「トレンド系指標」を使います。
代表的なものに、移動平均線やボリンジャーバンド、一目均衡表などがあります。
※当サイトで書いているチャート設定は、移動平均線やボリンジャーバンドの使用を前提としています。
これらは、過去の一定期間の平均値を折れ線グラフ化したものです。
過去一定期間に何か相場に影響する大きな事件などがなければグラフは緩やかな曲線を描くはずです。
その曲線が右肩上がりなら上昇中、右肩下がりなら下降中、横向きならレンジと判断するわけです。
※実際のチャートがこちら(GMOクリック証券:プラチナチャートより)
※上記の図の赤い線が20日移動平均線です。
図の左側、相場が値上がりしているとき、赤い線は右肩上がり
図の中央、相場の動きが停滞(一定値幅で値上がりが止められた状態)のとき、赤い線は横ばい
図の右側、相場が値下がりしているとき、赤い線は右肩下がり
簡単にトレンド系指標の仕組みも書いてみます。
例えば20日移動平均線を単純化してみると
・当日の平均値=昨日から過去20日分
・昨日の平均値=一昨日から過去20日分
・一昨日の平均値=一昨昨日から過去20日分、、、
といった感じで、過去に行くほど「平均を取る時期」自体も過去にズレていきます。
そして、計算した数値を2次元座標(縦が値幅、横が時間軸)に並べて線で結ぶとトレンドの方向、つまり値動きの方向が分かる仕組みになっています。(あくまで単純化した説明です)
※相場は基本的に(相場に影響する大きな事件などがない限り)ゆっくりとトレンドを形成していきます。
ただし、上昇トレンドでも一時的に下降することもあれば、逆もあります。
もしも、1日ごとのデータを線で結ぶとギザギザな線ができあがります。
そうなると、見るポイントを間違えた場合、トレンドを見誤る可能性が出てきてしまいます。
ですから、1日ごとなどの短い期間よりも、一定期間(過去20日分など)の平均値を取ったほうが値動きの方向(トレンド)を見分けやすいのです。
このように「トレンド系指標」を用いるとトレンドの方向を見分けやすくなります。
注意点
トレンド系指標を使う場合でもパラメーター(対象期間)の設定によって使用の目的も得られる情報も変わってしまいます。
今後、別途「チャート設定」の項目で詳しく取り上げますのでそちらもご確認いただくようお願い致します。
②トレンドの起点を知るには
トレンド系指標を使うとトレンドの方向は見分けやすくなります。
しかし、トレンドの起点がどこなのかはどのように調べれば良いのでしょうか?
その前に、ご理解いただきたい点として「トレンドの起点」は取引をする人それぞれで判断が分かれてくる類のものです。(好みも関係します)
例えば、タイプ別に分けると下記のようになります。
(上のほうは動き出しが早く、下に行くほど動き出しはゆっくりとなります)
・初動後、すぐに動くタイプ
・短期的なトレンドの転換が明確になったら動くタイプ
・中長期的なトレンドの転換が明確になってから動くタイプ
上記のとおり判断は分かれますが、いずれも「トレンド系指標の組み合わせ」で情報を得られます。
一般的な方法は短期と中期のトレンド系指標を組み合わせて使うという方法です。
例えば、5日移動平均線と20日移動平均線などの組み合わせがあります。
5日移動平均線は過去5日分、20日移動平均線は過去20日分と元のデータの期間に差があります。
また、5日移動平均線(過去5日分)の方が直近の相場の値動きの影響を強く受けます。
つまり、上記の例で言えば、20日移動平均線は相場の値動きを緩やかに反映するのに対し、5日移動平均線は相場の値動きをより鮮明に(シビアに)反映する、ということです。
これにより短期の移動平均線が中期(もしくは長期)の移動平均線を交差するということが起きます。
一般的には、短期の移動平均線が中期や長期の移動平均線を
上に抜いたら上昇開始サイン
下に抜いたら下降開始サインとみなします。
そして、上昇開始、下降開始のサインが出たところが「トレンドの起点」となるわけです。
これが大まかな「トレンドの起点の知る方法」です。
ただし注意点がありますので下記を続けてご確認ください。
ここではあくまで「短期と中期(もしくは長期)のトレンド指標を組み合わせることでトレンドの起点を調べることが可能」とだけご理解いただければと思います。
※実際のチャートがこちら
※上記の図の青い線が5日移動平均線、赤い線が20日移動平均線です。
5日移動平均線が20日移動平均線を上抜いたり、下抜いている箇所に緑の太丸をつけてあります。
ここが上昇や下降のサインです。ただし注意点がありますので、下記の説明を続けてご確認ください。
注意点
確かに、上記図のように2本の移動平均線とその交差するポイントを探すことで、トレンドの起点を調べることは可能です。
しかし、それは必ずしも「本当のトレンドの起点」とは限りません。
例えば、上記図の一番左の緑丸は2本の移動平均線の交差という意味で下降サインを出していると考えられますが、一時的な下降で終わっています。
本当の下降トレンドにはならなかったのです。
もちろん、この場合でも短期売買であれば利益を上げられたかもしれませんが長期投資の場合は失敗に終わったことでしょう。
つまり、2本の移動平均線が交差するポイントだけでの判断は困難かつ「ダマシ」の場合もあるのです。
「ダマシ」を完全に避けることは困難ですが、極力見抜く方法はあります。それについては今後、別途「チャート設定」の項目で詳しく取り上げますのでそちらをご確認ください。
③トレンドの偏り具合を知るには
トレンドが行き過ぎていないかはどのように調べればよいのでしょうか?
主に2つ方法があります。
①行き過ぎている=偏っている、ということですから偏りを判断するための指標である「オシレーター系指標」を使う方法
②トレンド系指標の中でも、偏差値(ある範囲内にとどまる確率)を計算しチャートに反映させている「ボリンジャーバンド」を使う方法
①については、MACD、RSI、RCI、ストキャスティクスなどがあります。
大まかに書きますが、いずれも値幅に関わりなくチャート自体の範囲が「0~100(-100~+100)などに固定」されています。
0~100または(-100~+100)の範囲の下限に近づくほど売られすぎ、上限に近づくほど買われすぎと判断します。
現在の値動きがどの範囲に中るかを確認することで偏りを判断できるという仕組みです。
②のボリンジャーバンドの場合は、値動きにあわせて変化する偏差値の曲線が表示されます。
一般的に偏差値は「-3σ~+3σまでの範囲」が表示されています。
値動きを示すローソク足が±2σを出ると行き過ぎ、ローソク足が±3σを出ると逆方向に戻る可能性が高いと言われています。
※偏差値を示す線は固定ではなく値動き、値幅で変化していきます。
行き過ぎかどうかは±1~±3σそれぞれの中にとどまる率と外に出る確率の計算結果を元に出されています。
※実際のチャートがこちら
図の上の段がボリンジャーバンドとローソク足、下の段がRCIです。
ボリンジャーバンドは中央の線が期間:20、中央から上下に±1σ、±2σ、±3σと表示しています。
RCIの期間は52のみを表示しています。
やはりここでも注意点があります。
「オシレーター系指標」を使う方法も、「ボリンジャーバンド」を使う方法も、当サイトでは取引前の判断材料として使うべきものとして書かせていただいております。
偏っている→反転するかもしれない→反転する方向に先にエントリーしておこう、というような明確なサインが出る前に動く「逆張り」で使うと損失を被る可能性があります。
そのため、ここではテクニカルチャートを使えばトレンドの偏り具合を知ることが可能、とだけご理解いただければと思います。
※今後、別途「チャート設定」の項目で詳しく取り上げますのでそちらをご確認ください。
FXのやり方~成功するために必要な分析 まとめ
今回の記事では、FXのやり方として
・利益を得る(FXで成功する)には少なくとも下記の3つの情報を分析・把握しなければならない。
①トレンドの方向
②トレンドの起点
③トレンドの偏り具合
・それぞれに下記を当てはめることで情報収集、分析が可能
・トレンド系指標を使う
・トレンド系指標を組み合わせて使う
・オシレーター系指標やボリンジャーバンドを使う
ということを扱いました。
「FXで成功するためにはどんな情報が必要で、どのように集めるか」について大まかに書いたわけです。
(付け焼刃で取引をするとリスクが増すため、まずは大枠の部分から書かせていただきました)
より詳しい情報、つまり実戦的なテクニカル指標の使い方、設定方法などは今後の記事で扱っていきます。
→実戦的なテクニカル指標の使い方、設定方法の記事をアップしました!